クリスマスは海外営業でフォローや関係維持を行う良い機会です。自然な英語の書き出し、短いカード文、すぐ使えるテンプレート、文化や休暇日程の違いに関する注意点をまとめます。
海外営業や貿易に携わる人にとって、クリスマスは単なるイベントではありません。注文を無理なく一歩進めたり、顧客との関係を深めたりする自然なきっかけにもなります。まだ発注していない見込み客に再度アプローチしたり、長く返信がない顧客との会話を再開したりしやすい時期です。ただし、内容が雑なホリデーメールは一斉送信感が出やすく、気持ちがこもっていない印象や不快感につながることもあります。
この記事では、自然なクリスマスメールの書き方、そのまま使える英語の書き出しや短い挨拶、そして見落としやすい注意点をまとめます。
1. まず「このクリスマスメールで何を達成したいか」を決める

書き始める前に、このメールの目的が次のどれに近いか整理しましょう。
- 関係維持が目的:顧客はまだ検討中で、注文を急かす段階ではありません。祝福や挨拶を中心にして、今後につながる好印象を残します。
- やわらかく前進させる:興味はあるものの注文には至っていない場合、ホリデーの話題を使い「休暇後に何か予定はありますか」と自然に触れます。強いセールスは避けます。
- 再活性化:長く連絡していない顧客には、ホリデーをきっかけに再度連絡し、これまでの関係を思い出してもらいます。
目的が違えば、トーンや着地点も変わります。いきなり割引や「今すぐ注文」を出すと、せっかくの季節の挨拶が営業色の強いメッセージになりやすいです。
2. 自然で丁寧な書き出し例(そのまま使える)
以下は、自然で大げさすぎない、よく使われる英語の書き出しです。そのまま使うか、少し調整して使えます。
- "Thank you for your continued support and partnership. We look forward to working with you in the years to come." 継続的なサポートとパートナーシップに感謝し、今後も長く一緒に仕事をしたい気持ちを伝えます。
- "We appreciate working with you and hope that the holidays and the coming year will bring you happiness and success." これまでの協力への感謝を示し、ホリデーと新しい年の幸福と成功を願う内容です。
どちらも感謝を伝えながら、長期的な協力への期待を自然に示せます。単に「Merry Christmas」とだけ書くより、温かみがあります。
3. そのまま応用できるメールテンプレート
以下は、構成が分かりやすく、そのまま調整できるテンプレートです。
Dear [Name],
We are very glad to have worked with you, and we learned a lot during our cooperation. We'd like to send our best regards to you and your family. Merry Christmas and a Happy New Year.(挨拶)
We appreciate working with you and hope that the holidays and the coming year will bring you happiness and success. We look forward to continuing our partnership in the new year.(感謝 + 来年も協力を続けたい意向)
It is in this spirit that we say thank you and send our warmest wishes for Christmas and the New Year.(締めの感謝 + クリスマスと新年の祝福)
実際に使うときは、顧客名を入れ、過去の案件で印象に残ったことなど具体的な協力内容を一つ加えましょう。そうすることで「一斉送信のテンプレート」ではなく、その顧客のために書いたメールに見えます。
4. カードやメール末尾に使える短いフレーズ
- "Merry Christmas! Looking forward to a successful year!"
- "May this season bring you the gifts of peace, hope and joy."
- "Happy Holidays and warm wishes for the new year!"
- "May the good cheer last throughout the year."
カードだけを送る場合や、文章を短くしたい場合は、これらの短いフレーズだけでも十分に丁寧です。
5. 見落としやすい落とし穴:祝日は世界共通ではない

クリスマスメールで失敗しやすいのは、すべての顧客がクリスマスを祝うと考えてしまうことです。
- 宗教・文化の違い:クリスマスは宗教的な祝日であり、すべての国・すべての顧客が祝うわけではありません。中東や東南アジアなどの市場では、クリスマスカードが適さない相手もいます。相手の背景を考えずに送ると、顧客を理解していない印象を与えることがあります。
- 休暇の時期は国によって大きく異なる:クリスマスを祝う国でも休暇スケジュールは同じではありません。欧米では12月下旬から翌年1月初旬まで休暇になることが多い一方、ロシアや南アフリカなどは別のスケジュールを持っています。送信前に相手の地域の休日を確認し、すでに休暇に入った後や、そもそも休暇ではない時期に送るのを避けましょう。
全員に同じ「Merry Christmas」カードを送るより、市場ごとに合う表現を選ぶか、相手の仕事のリズムを理解していることをメールに表す方が効果的です。「自分たちのことを分かってくれている」という感覚は、祝福の文言そのもの以上に価値があります。
ひとことでまとめると
クリスマスメールは、海外顧客へのフォローや関係維持に役立つ機会ですが、前提は「相手に合っていること」です。関係維持・やわらかなフォロー・再活性化のどれが目的かを決め、自然な書き出しと短い挨拶を使い、実際の顧客情報でテンプレートを個別化しましょう。そして何より、クリスマスを世界共通の祝日だと思わないこと。文化の違いと現地の休暇スケジュールを理解する方が、同じカードを100枚送るより効果的です。


