越境小売に取り組むなら、AliExpressは世界市場にアクセスできるプラットフォームです。本記事では中国国内の事業者向けに、購入者向け入口と出店者向け入口の違い、事業主体と認証の要件、必要資料、基本的な出店手順を解説します。
AliExpressは、Alibabaが海外の消費者向けに提供する越境ECの小売プラットフォームです。多数の国・地域をカバーしており、商品を海外の個人購入者へ直接販売したい事業者に適しています。B2B卸売を中心とするAlibaba.comとは位置づけが異なり、AliExpressは小売、Alibaba.comは卸売を担います。
中国国内の事業者がよく疑問に感じるのは、「購入者向け入口と出店者向け入口は何が違うのか」「どのような主体ならAliExpressに出店できるのか」「どの資料を準備すればよいのか」といった点です。本記事では順に解説します。
購入者向け入口と出店者向け入口の違い
AliExpressの購入者向け入口はaliexpress.comで、主に海外の消費者を対象としています。登録や配送は国際市場向けに設計されており、中国本土のユーザーが直接アクセスすると地域や言語の制限を受ける場合があります。また、通常は中国本土の住所への配送にも対応していません。そのため、中国国内の消費者はAliExpressではなく、TaobaoやTmallなどの国内プラットフォームを利用するのが一般的です。
中国国内の事業者にとって重要なのは出店者向け入口(sell.aliexpress.com)です。海外の消費者へ商品を販売したい場合は、出店者向け入口から登録して店舗を開設できます。個人購入者向けの制限があっても、企業・事業主体として出店者になることには影響しません。
出店者の入居要件
AliExpressでは現在、個人名義だけで店舗を開設することはできません。企業・事業主体として登録し、実名認証を完了する必要があります。
主体要件。 登録済みの個人事業者と企業のいずれも申請できます。個人事業者は初期段階では通常、基本販売プランのみ選択できますが、企業はより幅広い選択肢があります。出店前に、企業Alipayアカウントまたは法人代表者のAlipayアカウントを利用してAliExpressの企業認証を完了する必要があります。企業Alipayアカウントをまだ持っていない場合は、先に登録します。
ブランド要件。 自社ブランドを保有している、またはブランドの代理をしている場合は、ブランド資格に応じて公式店、専売店、専営店などの店舗タイプを選択できます。ブランドを扱わない事業者はこの手順を省略し、通常店舗として出店できます。
プラットフォーム費用。 AliExpressの出店者は、主な営業カテゴリに応じて年間の技術サービス料を支払う必要があります。実績の良い店舗は年会費の返還対象となる場合があり、取引ごとに一定割合の手数料も発生します。具体的な金額や返還ルールは、AliExpress公式の最新規定を確認してください。
出店に必要な資料
- 営業許可証:登録済みの個人事業者または企業の営業許可証を申請に利用できます。
- 法人用銀行口座:必要書類と会社印を持参して銀行で法人決済口座を開設し、後の資金決済に使用します。
- 法人代表者の身分証明書:実名認証および法人銀行口座の開設に使用します。
- ブランド資料(ブランドを扱う場合):商標登録証、ブランド授権書など。
出店者登録の基本手順
- AliExpress Seller Center(sell.aliexpress.com)を開き、「今すぐ登録」をクリックします。
- 会社の登記情報、税務情報などの企業情報を入力します。
- メール認証、実名認証、資格審査を完了します。
- 店舗名、説明、配送方法など、店舗の基本情報を設定します。
- 商品を出品し、詳しい商品説明を入力して高品質な画像をアップロードします。
- 審査に提出し、プラットフォームの承認後に運営を開始します。
全体のポイントは、企業・事業主体の情報と認証資料を漏れなく準備することです。資料が充実しているほど、審査は一般にスムーズに進みます。

出店後の基本的な運営方法
おすすめ商品の掲載枠を活用する。 おすすめ枠は商品の露出を高められます。店舗内で人気が高い商品や競争力のある商品を配置すると、購入者のクリックを得やすくなります。
画像バンクで商品画像を一元管理する。 AliExpressの画像バンクを使えば商品画像をまとめて管理でき、各商品に高品質なメイン画像を用意しやすくなります。後から画像を一括で差し替えたり更新したりする際にも便利です。
プラットフォームのキャンペーンに積極的に参加する。 AliExpressでは、割引、販促、祝祭日テーマのキャンペーンが定期的に行われます。参加することで商品の露出やコンバージョンを大きく高められる可能性があり、新規出店者が初期注文を獲得する有効な方法です。
複数店舗をルールに沿って運営する。 異なるカテゴリを扱うために複数のAliExpress店舗を運営する事業者もいます。プラットフォームには同一主体で開設できる店舗数のルールがあり、fingerprintingなどの技術を使って店舗間の関連性を判断することもあります。不適切な関連付けと判断されると、店舗が制限される可能性があります。そのため複数店舗の運営では、正確な資料を使用し、プラットフォームが許可する方法で出店し、各店舗の操作環境を分離して、それぞれ独立した安定的なログイン環境を維持することが重要です。
実際に複数のAliExpress店舗を同時に管理する必要がある場合は、PurpleMarkのWebワークスペースで店舗ごとに独立したブラウザ環境を作成できます。各店舗のログイン情報、Cookie、ネットワーク設定を個別に保存し、カテゴリや市場ごとに環境をグループ化して、操作する店舗の環境だけを開くようにします。これによりログイン状態の混在や誤った店舗を開くミスを防ぎやすくなります。チームで運用する場合は、環境共有やメンバー権限を使って、各店舗の担当者を明確にすることもできます。
よくある質問
個人でもAliExpressの出店者として登録できますか?
できません。AliExpressは企業・事業主体としての出店を求めています。登録済みの個人事業者と企業は申請できますが、一般の個人は現在、出店者として登録できません。
個人事業者と企業で出店する場合、何が違いますか?
入居手続きや基本的な店舗権限はおおむね同じです。主な違いは、個人事業者は初期段階では通常、基本販売プランのみ選択できる一方、企業はプラン選択や投入できるリソースの面でより柔軟である点です。
AliExpressの出店には費用がかかりますか?
プラットフォームは主な営業カテゴリに応じた年間技術サービス料を徴収し、成立した注文に対して一定割合の手数料も徴収します。保証金や手数料の具体的な金額は、AliExpress公式の最新料金規定を確認してください。
1つの事業主体でAliExpress店舗を何店舗開けますか?
同一主体で開設できる店舗数には具体的なルールがあります。申請時には公式説明を確認してください。複数店舗を運営する場合はプラットフォームの規則を守り、各店舗の環境を独立かつ安定した状態に保つ必要があります。


